【ヤマト運輸e届け通知】2月28日(日)お荷物をご確認願います、目茶苦茶でも気を付けたい迷惑メール

【ヤマト運輸e届け通知】2月28日(日)お荷物をご確認願います、目茶苦茶でも気を付けたい迷惑メール
目次

年々、巧妙になってくる迷惑メールが後を絶ちません。このサイトでは、個人的に受け取った迷惑メールの内容を一部公開しています。

おかしな点を指摘しているので参考にしてください。

今回は、内容を理解していないまるで学習中のAIが作ったような文面でした。AIサービスが席巻している現在、実際に人間が手動で送っているわけではないことは容易に想像できますよね。

実は件名だけでもダウトなんですけど、文面も杜撰でして、よく読めばおかしいところだらけです。眠い時や酔っぱらっている時には読んだら危険かも知れません。

ヤマト運輸さんも大変ですね。

ヤマト運輸がゆうパックを配達?

先ず、文面以前に件名からしておかしい。

【ヤマト運輸e届け通知】2月28日(日)お荷物をご確認願います。

「e届け通知」って日本郵便のサービスじゃないの?

ヤマト運輸さんの場合は、クロネコメンバーズに加入していると「お荷物お届けのお知らせ」として届きます。件名が異なっているので、それ以外はあり得ません。

この時点でダウト!

仮に件名が変更になるときは、事前にお知らせが来ることになります。普通は件名を変えることは滅多にないことです。

更に、2月28日って今年は火曜日ですけどね。古いカレンダーを使用していると思われます。2021年が日曜日でした。2年前のプログラム一式を手に入れたのでしょうか。

ここもダウト!

全然ダメダメです。しかし、よく読まないで一見すると「荷物頼んだっけ?」となる気持ちは分かります。

メールを受け取った後、直ぐにヤマト運輸さんのサイトを確認しましたが、既に承知していてお知らせが出ていました。

「迷惑メール・電話」が多発しています。「なりすましサイト」への誘導に十分ご注意ください(2023年2月6日 更新)」

間違って文面内のリンクをクリックして住所や電話番号といった情報を抜かれます。直ぐにゴミ箱へ直行させましょう。

文面も杜撰

文面は目茶苦茶です。

迷惑メール文面

日本ヤマトからゆうパックのお届け予定をお知らせします。

【お届け予定日】2月25日(日)

【お届け予定時間帯】時間帯指定なし【お荷物追跡番号】

【お荷物確認状況】▶荷物をご確認願います

【お荷物受取期間】2月28日(月)23:59迄<ご注意>

ダウトな部分だけ羅列してみますね。

  • 日本ヤマト → 日本ヤマトってどんな会社よ?
  • 2月25日(日)→ 2018年の暦だよね?
  • 【お荷物追跡番号】→ 無いのか?
  • 2月28日(月)→ 今度は2011年ですか?

もう何も合っていないんですけど!!

件名を含めて3ヶ所の日付が出てきていますが、全て曜日は間違っています。暦としては2011、2018、2021とバラバラです。

プログラムを作った人の国では、曜日は重要ではないらしい。それともランダムなのか?

クリックしないで

文面に唯一、リンクがあります。「荷物をご確認願います」

リンク先は次にようになっています。

https://www.jionin-kotamyaon.co.bg2e6.com.cn/

これ、kotamyaonって反対にすると、noyamatokになる。ノーヤマトKなのか??

リンク先は想像するに、お届け先やら連絡先を入力させるハズです。本物そっくりなサイトがあるとヤマト運輸さんも既に認識されていました。

絶対にクリックしないで、そのままゴミ箱へ直行させましょう。

※リンク先の魚拓を撮ろうと思いましたが今回はアクセスできませんでした。

メールヘッダーをみる

件名や文面からおかしいので、メールヘッダーをみるまでもないのは、いつもの通りです。そういう意味では巧妙な迷惑メールは減りました。

一応、みてみます。

メーラーによっては、差し出し人部分がこのように表示されます。

ヤマト運輸 admin@kuronekoyamato.co.jp gdsimeng.com.cn 経由

直ぐに分かりますよね。.cnが入っています、チャイナです。国別コードのトップレベルドメインで、日本の.jpにあたります。

最初のドメインはヤマト運輸を偽装で表示しています。

メールヘッダーのReturn-Pathにはしっかりと本当の送信元ドメインが記載されています。

Return-Path: <hdnnreapv@gdsimeng.com.cn>
Received: from gdsimeng.com.cn ([128.1.136.123])

メールヘッダーには、どこにもヤマト運輸さんのドメインは見つかりません。

base64で記載されている箇所にも、001_Drogon〜となっていたり、メーラーがFoxmailってのも中国らしい。

Content-Type: multipart/related; boundary="=====001_Dragon043117642424_====="

--=====001_Dragon043117642424_=====
Content-Type: multipart/alternative; boundary="=====002_Dragon043117642424_====="
X-Mailer: Foxmail 7, 0, 1, 91[cn]

ちなみに、FoxmailはTencent(テンセント)によって開発されています。

テンセントと言えば、楽天が日本郵政と共に出資を受けた先の1つです。世界的にみてもかなり大きなIT会社です。メーラーFoxmailは、迷惑メールでは鉄板ですな。

セキュリティ対策

中国とビジネス上のお付き合いがある人にとって、このようなCN発信のメールは悩ましいことだと思います。海外とのやり取りが当たり前になってきたとはいえ、一般的な日本人だとまだまだCNからのメールは普通ではありません。

中国の全てがそういうわけではないので本当に悩ましい。人口が多ければ、それだけ善し悪しの数も多く目立つということでしょうか。

迷惑メールは本当に迷惑なので、メールアドレスは複数を使い分けることをオススメします。

同時に、不正なメール受信にも対処できるセキュリティソフトの導入も未然に防げるためオススメです。

いやな世の中でございます。