Vaultを使い分けるObsidianの運用方法

Vaultを使い分けるObsidianの運用方法
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Obsidianを使い始めてから何年経っただろう。次第に使い慣れてきて、自分なりの使い方ができてきた。

他人がどう使っているのか私は気になる。もっと良い使い方があるんではないか、と。

興味あるトピックなので、自分でもここでご紹介してみます。

免罪符的に「現時点で最適」と前置きしたくなるのが、Obsidianあるあるかもしれない。

自分にとって現時点で最適な方法は、Vault(保管庫)を分けて使うことでした。

 

Vaultが3つなのは同期のため

ObsidianでVaultって何だよ。そう思うことはありますね。日本語だと「保管庫」と訳されても、いくつか意味があるのと英語として日本人にあまり馴染みがない。

感覚的には「default」を思い出す。これも一般的ではないらしい。PC扱っていると普通にカタカナ英語で出てくるから不思議だった。結構、皆は知らない。

Obsidianでは、この保管庫や貯蔵庫と訳されるVaultを作成して管理することになる。大きな枠といったところ。
この保管庫(Vault)を切り替えたり同時に開けたりすることができる。

私が3つのVaultを使い分けている意味は、同期の違いから決めました。
3つは次の用途。

  • 日記も含めたメイン
  • 料理レシピ用
  • 文章用

基本は「日記も含めたメイン」をあれこれと使い倒すわけで、他の2つは必要に迫られた時という感じです。
使っているプラグインも異なるため、全く違う機能も持たせられるのが気に入っている。

考え方としては3つのObsidianを同時に使っている状態です。

それぞれのVaultの場所を記すと理解してくれるかもしれません。

  • 日記も含めたメイン → Macのローカルディスク内
  • 料理レシピ用 → iCloud
  • 文章用 → NAS

全部同じ場所にすればいいじゃないかと、最初は1つだったが用途別に分けてみたら意外とストレスがなかった。

簡単に説明すると、メインは完全にローカル環境で、自宅のそのマシンでしか作業しません。完全にプライベートで閉じている状態です。外出していたり、使うデバイスが異なるだけで閲覧できません。

料理用は、主にiPhoneに入れたObsidianで使いたいためで、理由は持ち運んだ先でもレシピが読めることと、買い物するメモであったり、すべて料理に関する内容です。一番の理由は、台所でレシピを見ながら作るからです。

最後に文章用は、自宅のNAS(ネットワークハードディスク)に保存して、Wi-Fi内であれば同期できる状態です。家の中専用且つ、デバイスが異なっても閲覧できる状態というわけです。MacBookやiPadなんかで閲覧しています。

これらVaultを1つにして、有料のObsidian Syncを使えば済んでしまうわけですが、これだけ内容が異なると、検索するにしても一覧性が低く、目的の情報以外もたくさん目に留まり煩雑です。分けるというより、それぞれのデバイスで使うObsidianアプリは1つの情報しか扱わないことでシンプルです。

メインのMacマシンではローカルディスクがメインだとしても、他の2つのVaultも開くことは可能です。広い画面で情報を整理したり追加したりします。同時に使うことがなければ、同期の際に起こる不具合もほぼ抑えられるのも利点です。

特に料理用レシピは、Obsidian Web Cliperでザッと取り込んだあと、読みやすいように手直しすれば時間もかからない。Web Cliper用のテンプレートもあるから、ポチポチと2クリックくらいで終わります。iCloudだから同期も速いです。

 

NASで同期は神経を使う

唯一、NASに置いたVaultは注意が必要です。ネットワークドライブとして認識させていないと、保管庫(Vault)が開けません。再起動やサスペンド後に手動で認識させるか、何かしらスタートアップでアクセスさせる必要が出てきます。

僅かにタイムラグが出てしまうこともあり、あまり別々のデバイスで同時に開く時間が無いように気を付けます。

Obsidianはテキストファイルの集合体だから、ファイル数が多くなると1ファイルのサイズよりも数が問題になってくるため、大量のファイルに跨がる変更も気を付けます。

だから、最大数が多くても快適使えるように、メインはローカルディスクへの保存したVaultの出番が多いですね。

 

考え方による使いかは色々

Obsidianはローカルで使うことが最大のメリットと思えるところと、使い方がとにかく自由なところが気に入っています。

使い方は本当に人それぞれで、万人向けの正解というのは少ないと思う。

あくまでもテキストファイルだから作成した内容の出力方法はいくつかあれど、最終的にはコピペで済んでしまう柔軟さという、ややアナログチックな使用方法までカバーしているのが安心感にも繋がっていると思う。

なんとなく、まだフロッピーの頃に使ったPCっぽい概念が、私のようなオールド世代にはオススメです。
 
このKindle本は良かった。