ハイレゾ入門用に2018年モデル「ソニー ウォークマンNW-A55」が狙い目
今回購入したNW-55は、既に発売から5年が経過したモデルです。2023年2月の時点、まだディスコンになっておらず新品で購入が可能でした。
新しいシリーズが発売されたニュースをきっかけに、「ウォークマンか、懐かしいなー」と感じて、色々と調べてみたところ、このNW-55だけがコスパの面でとても魅力的に映りました。
ウォークマンといえば、カセット式が学生の頃に流行った世代です。大袈裟ですが、日本の音楽はウォークマンとともにあったと思います。
思い返せば、2006年の「NW-E003」というUSB型のウォークマンが最後でした。あれから17年。本当に久しぶりのSONYウォークマンです。
ハイレゾ環境を手に入れるなら、まだ狙い目の機種だと思います。
敢えて旧機種を選んだ理由とオススメのポイントをまとめました。
メリットデメリット
音楽には詳しくなく、絶対音感もない一般的なユーザーの視点です。
あくまでも旧製品であるA50シリーズのレビューです。ウォークマンと一口にいっても、2023年現在では新シリーズも含めて多くのラインナップがあります。敢えてA50シリーズを選んだ理由としてお読みください。
先ずは、ざっとまとめると次のような印象でした。
デザイン性については好みがありますからメリットとしては挙げませんがとてもカッコイイと思いました。
A50シリーズでは、機能面でまだ違いがあります。機能としては利点だと思っています。
- FMが聴ける
- 語学学習に使える機能(ABリピート、クイックリプレイ、スピードコントロール)
- CDプレイヤーやスマホからダイレクト録音ができる(要専用ケーブル)
- フォルダでの並び替えができる
販売価格を考慮すると、A50シリーズってすごい多機能です。
一見すると不要かなという点も、その後のA100や300シリーズに搭載されなかったりしてきたことから、逆にこれって使えるんじゃないかと注目しました。
正直、新しいシリーズは欲しいですけど、A50シリーズでもう充分に満足しています!!
敢えてウォークマン
スマホがあるのに、なぜ敢えて音楽再生用にウォークマンなのか? そう思われますよね。以前は私もそう思っていました。
そもそも今のスマホならアプリとしてどのようにも聴けます。ウォークマン自体も最新シリーズではサブスク音楽サービスに対応しています。その方が合理的ですし、当然の流れです。
ただ、音楽専用機として機能が限られているからこその利点も多いと思っています。
いくつか例を挙げてみますね。
充電を気にしない
スマホと違って余計な機能がない分だけ充電がもちます。これは一番大きいかな。公称45時間、実際に30時間はもちます。
私は普段、FLAC形式のファイルを再生しています。ノイズキャンセリングはONです。
引用元:https://www.sony.jp/walkman/products/NW-A50_series/feature_5.html
1日2時間だとしても余裕で1週間はもつので、あまり充電を気にしたことはありません。
もっとも、聴きまくる人には物足りないかも知れませんが、なにせあの筐体サイズですからしたら充分だと思いますよ。
余計な邪魔が入らない
スマホですと、メールやメッセージ、SNSの通知がありますし、電話がかかってくれば中断しないとなりません。大したことではないですが、純粋に音楽だけ聴いているのは気が楽ですよ。
気が散らないのがメリットの1つです。
ジャケットや曲順などを見ながら曲に没頭できる没入感は久しぶりの感覚でした。カセットのウォークマン時代、電車で景色を楽しみながら音楽だけを聴いていた頃のようです。
今だとスマホなので情報を取得しながら聴くスタイルで、景色を楽しむような時間が減った印象がします。
当然ながら、このウォークマンで聴いていても、もう片方でスマホを操作していれば同じですけどね!
軽量、薄型
スマホとは別に持つにしても、あまりかさ張るのは困ります。その点、このNW-A55は重量が僅かに99gと軽量で、大きさも名刺大くらいのため、どのポケットにも簡単に収めることができます。
このモデルでもBluetoothのイヤホンには対応していますから、バッグの中に入れていても大丈夫です。
私は胸ポケットがあれば胸、無ければパンツのポケットへ。小さく薄いのであまり気になりません。むしろ忘れるくらい!?
””小さいのは正義””という感覚の持ち主なら、ご理解いただけるのではないでしょうか。ホント、小さい。
ハイレゾ音源ではなくても
ハイレゾとか、そこまで音楽に詳しく無くても、なるべく良い音で聴きたいのが人情です。
スマホも進化してハードウェアとしての性能は良くなりました。とはいえ、音楽に特化しているわけではないので、何でも屋さんのイメージです。音質もまぁそれなりです。
もしもハイレゾ音源がある方なら言うまでもありませんが、CD音質のファイルでもウォークマンでアップスケーリングしてくれますよ。(最大192kHz/32bitまで拡張)
サブスクもレシーバー機能で聴ける
サブスクサービスのSpotifyはとっても良いサービスですし、月額980円も魅力的です。私も契約しています。
ただ、やはりマイナーな曲は偏っている印象です。ほら、好きなアーティストってB面が良かったりするじゃないですか?!(古い表現でスミマセン)
特に古いミュージシャンの曲って、大人の事情でなかなか手に入りませんからね。
それにレシーバー機能なるもので、スマホとBluetoothでペアリングすれば、スマホ側サブスクサービスの出力先をウォークマンにできます。
スマホを介せば一応聴ける仕組みなんです。
スマホアプリのSpotify (Bluetooth)>> ウォークマン (有線)>> イヤホン(ヘッドホン)
ハイレゾ音源は所持していなくても、音楽専用ガジェットとして魅力を感じるならウォークマンはアリです。
リーズナブルな価格
2023年現在の新しいA300シリーズは、最もリーズナブルでも46,200 円(税込) からです。(ソニーオンラインストア価格)
一方、古いモデルとはいえ、2023年2月でも新品が購入できるA55シリーズは、なんと31,768 円(税込)です。
ソニーストアならメーカー保証内容が3年付いているので更に安心です。
一方で、Amazonなど量販店だと3万円を切る価格になるため、ポイント分も含めれば実質26,000円程度で手に入ることになります。庶民にとっては大きい価格差ですよね。
- フラグシップモデルはどのシリーズも桁が違いますから、ここでは省きます。
このA55は、専用のノイズキャンセリングイヤホンが付くモデルと、本体だけのモデルがあります。既にお気に入りのイヤホンをお持ちなら本体だけの購入でも良いでしょう。
本体だけの製品は既にディスコンで、ソニー公式オンラインストアから購入できません。量販店の在庫のみです。(記事執筆時点)
私みたいにノイズキャンセリングイヤホンを持っていないなら、イヤホン付きがおすすめです!
この付属しているイヤホンは、A50シリーズより前のA40シリーズで一緒に販売された「IER-NW500N」と同等だからです。なんと1万円台のイヤホンですよ。(実売15,000円前後)
16GB/本体と同じ色のハイレゾ対応ヘッドホン(別売の「IER-NW500N」と同等)付属
引用元:https://pur.store.sony.jp/walkman/products/NW-A50_series/NW-A50_series_purchase/
ウォークマン®A40シリーズと組み合わせると、ノイズキャンセリング機能と外音取り込み機能の使用が可能です。表面に細かい溝のついたセレーションケーブルを採用し、からみにくいよう配慮しました。
引用元:https://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/201709/17-0905B/
下世話な話、別に同等品を購入したら1万円以上するイヤホンですから、A55本体との価格差(約8,600円)を考えると得した気分になります。(庶民的な考えでスミマセン)
今回、新品を28,000円台で購入できたので、イヤホン代とポイント分などを考慮すると、実質1万円ちょっとで手に入れた気分でした。
入門用ハイレゾ環境
新しいモデルの画面を見ると、Google検索窓があるのはウォークマンとしてどうなのよって思います。
その点、良い意味で機能が省かれている下位機種&旧モデルのA55はコストパフォーマンスは良い製品でした。
リーズナブルな価格から、ハイレゾを体験する入門用の音楽デバイスとして最適です。
新しいシリーズも発売されましたが、音楽のソニーなんだから、音楽プレイヤーとして最高峰になって欲しいっス!
新品で購入できるうちに手に入れることをオススメします。
予備に欲しいくらいだわ
敢えて古い機種を購入した理由は独自OSだから
新しい300シリーズと更にお高いハイエンド機もラインナップしています。
2023年に登場した新しいA300シリーズなら、ウォークマンだけでストリーミングサービスを再生できます。ハイエンド機はまさに全部入りの機能満載です。
お高いのは別にして、A55以降はOSがAndroidなんですよ。
独自OSではないのでパスしました。
独自OSの方がシンプルで余計な動きがなく好きです。
変なこだわりなので気にしないで好きなのを買ってください。
課題はバッテリーかな。