Raspberry Pi 4に無料順位チェックツール「Serposcope」をインストール
ブログを運営していて気になるのは検索順位ではないですか? 正直な話、Googleの検索結果が2ページ目になるとかなりアクセス数は減ります。上位に表示されるキーワードが増えてくると、運営していても楽しいですからね。
有名なツールに「GRC」があります。WindowsユーザーならGRCを推奨します。無料から試せるので、ブログ運営を始めたばかりの人でWindowsユーザーならオススメです。
現在GRCはmacOSで動作しないので、仮想デスクトップソフトを使うしかありません。VPSサービスという手もありますが、費用は安いとはいってもそれなりに掛かります。
そこで代わりにはならないかも知れませんが「Serposcope」がありました。「Serposcope」はmacOSでもWindowsでもJAVAで動作します。
敢えてローカルサーバーとして電気代も気にならないシングルボードコンピューターのRaspberry Pi 4を使いました。
サーバーといっても「Serposcope」をインストールして動作させるだけなので、そんなに速いスペックも要りませんからRaspberry Pi 4で十分です。
サーバーOSには、Raspberry Piに対応しているUbuntu Serverをインストールしました。
GRCが良いんだけど、いくつものキーワードを無料で使える物から試したい人に向け、同じに設定できるよう細かくご紹介していきます。
Raspberry Pi 4のUbuntuServerをセットアップして「Serposcope」をインストールする手順になります。
前提条件
今回はRaspberry Pi 4を使ったので、Raspberry Pi 4に対応するUbuntu Server 20.04LTSをインストールしました。専用のイメージになるので、一般的なPCにインストールするUbuntuServerとは少し違うかも知れません。
IPアドレスは固定で設定し、Wi-Fiで接続しています。
- Raspberry Pi 4
- Raspberry Pi 4用UbuntuServer20.04LTS(64bit)
- Wi-Fi経由
- 固定IPアドレス
UbuntuServerは、Raspberry Pi ImagerでmicroSDカードへ書き込みました。
起動後
最初はWi-Fiにも接続していないので、sshもできません。HDMIケーブルをモニターに繋ぎ、Raspberry Piに繋げたキーボードから、Wi-Fiの設定だけを施します。
Wi-Fiに接続できれば、その後はsshで構いません。
初期のユーザー名とパスワードはUbuntuです。初回にパスワードの変更を求められます。
初期ユーザー名 ubuntu / 初期パスワード ubuntu
Wi-Fiに接続させる
これが一番大変でした。Raspberry Pi OSとは設定が異なり慣れていないからです。
Ubuntuのサイトにあったネットワークの設定で、固定IPアドレスの欄を参考にしました。Ubuntuではnetplanを使います。
同階層にデフォルトの設定ファイルyamlがありますが、何の参考にもなりませんでしたね。全く足りない。
Ubuntu公式にあったように、99_config.yamlを新規で作成して記述していきます。
sudo nano /etc/netplan/99_config.yaml
以下のように設定しました。
例として、ルーターのアドレスが192.168.1.1として、固定するIPアドレスは99にしてあります。ご自身の環境に合わせて書き換えてください。
network:
version: 2
renderer: networkd
ethernets:
eth0:
addresses:
- 192.168.1.99/24
gateway4: 192.168.1.1
nameservers:
addresses: [192.168.1.1]
wifis:
wlan0:
addresses:
- 192.168.1.99/24
gateway4: 192.168.1.1
nameservers:
addresses: [192.168.1.1]
access-points:
"SSIDを入れる":
password: "パスワードを入れる"
sudo netplan apply
エラーは出るもののイケましたからヨシとします。
デバッグできるので、間違いは見つけやすいと思います。以下のコマンドで間違いを見つけましょう。
sudo netplan --debug try
IPアドレスが振られているか確認する。
ip a
sshは特に何もせずとも、そのまま他のPCやmacOSから接続できました。ssh ubuntu@IPアドレス
serposcopeとJAVAのインストール
結論からいうと、OpneJDKのJAVAでイケます。serposcopeのサイトにはOrcleJAVAを入れる手順がありますが、Raspberry Pi用のUbuntuではリポジトリがダメでインストールできません。
特に問題なかったので、ここではOpenJDKのJAVA8をインストールしました。
JAVAの環境が異なるので、後で場所を特定して入れ替えておきます。先にインストールしておきます。
sudo apt install openjdk-8-jre-headless
バージョンを調べると、1.8.0_312でしたから大丈夫そうです、
ubuntu@ubuntu:~$ java -version
openjdk version "1.8.0_312"
OpenJDK Runtime Environment (build 1.8.0_312-8u312-b07-0ubuntu1~20.04-b07)
OpenJDK 64-Bit Server VM (build 25.312-b07, mixed mode)
serposcopeのダウンロード
バージョンは記事執筆時点です。ファイル名に入っているので、自分の場合と置き換えてください。
wget https://serposcope.serphacker.com/download/2.15.0/serposcope_2.15.0_all.deb
パッケージをインストール
dpkg -i serposcope_2.15.0_all.deb
インストールはできても実行できていません。エラーになっていると思います。serposcopeはサービスで動くプログラムです。
sudo servies serposcope status
JAVA_HOMEの設定
ここでserposcopeの設定ファイルに、JAVAの環境を足しておきます。
どこにあるのか調べます。
/usr/sbin/update-java-alternatives -l
java-1.8.0-openjdk-arm64 1081 /usr/lib/jvm/java-1.8.0-openjdk-arm64
デフォルトの設定を書き換えます。
sudo nano /etc/default/serposcope
2行目のJAVA_HOME=がコメントアウトされていたので、外してそこに/usr/lib/jvm/java-1.8.0-openjdk-arm64を記述します。
# specify alternative JAVA_HOME here
JAVA_HOME=/usr/lib/jvm/java-1.8.0-openjdk-arm64
LOGDIR=/var/log/serposcope
DATADIR=/var/lib/serposcope
CONF=/etc/serposcope.conf
PARAMS="-Dserposcope.conf=$CONF"
これでOK。手動で起動してみます。
sudo servies serposcope start
タイムゾーンの設定
serposcopeでスケジュール設定することから、タイムゾーンだけは日本に設定しておきました。
sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo
確認は、sudo timedatectl
です。
serposcopeにWebブラウザからアクセス
サーバーの設定は完了したので、他のPCからアクセスしてみましょう。
192.168.1.99:7134
ポート番号7134を指定して、固定させたIPアドレスをWebブラウザに打ちます。
最初にメールアドレスとパスワードを決めて新規作成すればログインできます。
Raspberry Piなら使い勝手は良い
Raspberry Pi 4にインストールしたUbuntuServerでも、快適に利用できました。Wi-FiのLAN環境でもWebブラウザ経由で確認できるのは楽です。
Raspberry Pi も電源に差し込むだけで、小さい筐体ですから邪魔になりません。
何よりも消費電力が掛からないのは精神的にも気楽です。年間で2〜300円ですから!
実際に使うための設定はこちら