Microsoft Excel(エクセル)単体の買い切りタイプ

Microsoft Excel(エクセル)単体の買い切りタイプ
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知人から表計算ソフト「Microsoft Excel」(エクセル)を単体で欲しいと相談されました。小規模事業者の社長さんで、街でも有名なお店です。現在私はMacがメインで、Windowsはそれほど触る機会も無かったため、なぜ相談されるのだろうと思いましたが、調べてみると色々と変わってきたのですね。

自分で調べたことをまとめてみました。同じようにあまりITに詳しくない人は情報のひとつとして参考にしてください。

新規で購入する理由は何ですか?

検索でこのページに訪れた人は、エクセルだけが使いたい人だと思います。少し複雑化した価格設定に迷っていらっしゃるでしょう。以下の事例のようなことはありませんか?

ご相談者はこれまでエクセルを使って簡易的な顧客管理をしていたそうです。あるイベントで連絡する顧客だけの台帳として使っていました。件数もそれほど多くはありません。1か月の期間で数百件もありませんでした。

ただ、これが毎年のように積み重なっていたため、古い顧客とダブっている分も含めての話ですが、単純に倍々ゲームになっていました。

ただの顧客管理だけではなく、そこから請求書などの書類を印刷することもできるようになっていました。

なぜ?Excelが欲しいのかというと、インストールしているPCを買い換えるためだということです。

この使用しているPC自体は15年前の代物で、流石に不具合が多く起動するのにコーヒーが飲めるくらいなことを伺い、それはおかしいということで中身を拝見すると、アドウェア、スパイウェアの宝庫でした!!

色んな意味で既に快適に使える代物では無くなっています。ハードとしてもハードディスクの異常もあり、いつ使えなくなるか分からないので買い換えることになったのです。

今回新しいPCに移行する際、必要なソフトウェアを移行した中、エクセルだけが移行できないと連絡がありました。エクセルが入ったオフィスソフトは10年以上前の古いバージョンです。パソコンに予めプリインストール(付いてきた)されたタイプでしたので、他のパソコンにライセンスを移行することができません。(OEM版はそのPCのみ有効)…当然ながら? エクセルの本体メディアも紛失していました。

ワードやOutlookなども使用していましたが、あまり重要ではなくExcelだけは困るということでした。

エクセル単体の販売もある

結論から言えば、エクセル単体しか必要無い人であれば、単体版のライセンスを購入した方が良いでしょう。

およそ15,000円前後での販売価格になっています。価格は変動しますので、ご自身でご確認ください。

エクセル単体での販売形態は2つです。

  1. カードタイプ(カードに認証用ライセンスコードが記入されている)
  2. オンラインコードタイプ(認証用ライセンスコードがメールで送られてくる)

正直な話、カードタイプを購入するのは実店舗の場合だけのような気がします。ソフトウェア本体はダウンロードする形でインストールすることに変わりはありません。

すぐに手に入れられるオンラインコードの形式で良いでしょう。

永続ライセンスの注意点

現行のMicrosoft Excel 2019(永続版)単体の場合を購入する際、注意点として以下の3つは予め認識しておく必要はあります。

  1. Windows10以前のOSは未対応
  2. PC使用台数は2台まで
  3. サポート期限は2023年10月10日まで(延長は2025年10月14日)

Windows10が必須です。

また、使用台数が2台となっているので、あくまでも手元の1台で使うイメージだと思ってください。(スタンドアローン)

2019年に新発売で購入した人でも最長5年、実質的には3年は問題なく利用できます。2023年まではメインでサポートする期限です。恐らく次のバージョンが出ているため、主流から外れるでしょう。

2021年度版もリリースされました!

組み合わせに注意

オフィスソフトをいくつかの種類使いたい場合、組み合わせによっては単体ば約15,000円がそれだけかかります。決まった種類であればオフィスソフトの永続ライセンス版もまだ選択可能です。

Word、Excel、Outlookで良ければPersonalという表記のタイプです。

例えばエクセルとパワーポイントの2つでは選べません。その場合は別々に購入するとなると約15,000円前後×2本分となり約30,000円かかります。

それならば、使わないオフィスソフトが入っていても、Home & Businessという表記のタイプの方が割安です。

オフィスソフトならサブスクリプション版

Excelだけでなく、ワードやパワーポイントなど複数のオフィスソフトを使うなら、やはり月額で利用できるサブスクリプション版の方が何かとお得です。Microsoft 365と言います。

何よりのバージョンアップを考えず、常に新しい状態で使えるのは楽です。

それに月額/年額で考えれば1,000円程度から使えます。仕事で使うなら大した費用でもありません。仮に個人利用であれば、無料のGoogleスプレッドシートやMacに付属しているNumbersで事足りることも多いでしょう。

Excelだけではないのならば、主流に乗っかった方が便利だと言えると思います。

個人利用ならPersonal、法人ならBusiness Standardになります。

どちらも1年更新です。

エクセルは必須

現在はGoogleスプレッドシートなどが同じような使い方で便利です。そのためかエクセルは昔ほど必要だとは思っていません。特にIT系の人であればエクセル以外も利用しているでしょう。

それでもエクセルはとても優秀なソフトウェアに違いはありません。オフィスソフトは必要無くても、表計算だけはMicrosoftのエクセルが一番使いやすく社会的な互換性もバッチリです。

一般的な小さな会社ではオフィスソフトを全て使うことも無いでしょうから、むしろエクセル単体の購入はおすすめします。

今回ご紹介した15,000円前後の買い切りタイプのエクセルであれば、仮に3年しか使わなくても、年間5,000円、月額420円程度です。バージョンアップで買い換えなくサポートギリギリまで使えば5年ですから、年間3,000円、月額250円程度です。

オンラインコードで購入するならば、エクセルのダウンロード時間だけで直ぐにインストールに取りかかれます。個人的には安いと思っています。

オフィスソフトの継続利用版である月額/年額のサブスクリプションが嫌だなと思ったら、せめてエクセルだけを購入してみてはいかがでしょうか。


 

先の小規模事業者の社長さんにもこのエクセル単体版をおすすめして直ぐに使っていただこうと思います。

そしてこちらが1年更新版のMicrosoft 365