NW-A55を使ってみて分かる日常使いの音楽専用プレイヤー

NW-A55を使ってみて分かる日常使いの音楽専用プレイヤー
目次

ソニーのウォークマンWebサイトにあるオーナーレビューにならって6項目の評価をしてみました。

評価項目 評価
デザイン ⭐⭐⭐⭐⭐ 5/5
サイズ ⭐⭐⭐⭐ 4/5
音質 ⭐⭐⭐⭐ 4/5
操作性 ⭐⭐⭐⭐ 4/5
機能性 ⭐⭐⭐⭐ 4/5
スタミナ ⭐⭐⭐ 3/5

総合評価 ⭐⭐⭐⭐ 4/5

唯一、スタミナの部分は筐体サイズからいっても仕方ない部分です。個人的には充分なんですけど、評価としては普通の3かな。

何よりもデザインが良いと思います。アルミ削り出しがメインパーツで、質感も良くて好みです。

操作性は手が大きい者にとって、小さいが故に持ちにくい面があります。指で抱えるイメージです。手のひらで持つには小さ過ぎますね。

敢えてAndroid OSではなく、日常利用で使いやすいウォークマンをご紹介していきます。

対応しているファイル形式

先ずは用意する音源のフォーマットをみてみましょう。

再生ができるかどうかは、このファイル形式とエンコードしたときの音質で決まります。通常は気にしないで良いくらい広く対応しています。

ファイル形式(拡張子) 対応している音質
MP3(.mp3) 32 kbps - 320 kbps(VBR対応)/ 32 kHz, 44.1 kHz, 48 kHz
WMA(.wma) 32 kbps - 192 kbps(VBR対応)/ 44.1 kHz
ATRAC(.oma) 48 kbps - 352 kbps(66/105/132 kbps は ATRAC3)/ 44.1 kHz
ATRAC Advanced Lossless(.oma) 64 kbps - 352 kbps(132 kbps は ATRAC3 base layer)/ 44.1 kHz
FLAC(.flac) 16 bit, 24 bit / 8 kHz - 384 kHz
WAV(.wav) 16 bit, 24 bit, 32 bit(Float/Integer)/ 8 kHz - 384 kHz
AAC(.mp4, .m4a, .3gp) 16 kbps - 320 kbps / 8 kHz - 48 kHz
HE-AAC(.mp4, .m4a, .3gp) 32 kbps - 144 kbps / 8 kHz - 48 kHz
Apple Lossless(.mp4, .m4a) 16 bit, 24 bit / 8 kHz - 384 kHz
AIFF(.aif, .aiff, .afc, .aifc) 16 bit, 24 bit, 32 bit / 8 kHz - 384 kHz
DSD(.dsf, .dff)(*1)*1 LPCMへの変換再生 1 bit / 2.8224 MHz, 5.6448 MHz, 11.2896 MHz
APE(.ape) 8 bit, 16 bit, 24 bit / 8 kHz - 192 kHz(Fast, Normal, High)
MQA(.mqa.flac) 対応

CDからの取り込みは44.1KHz、16bit

ソニーのウォークマンは、ハイレゾ音源【Hi-Res】で聴くのが良いのは当然としても、ハイレゾ音源って買わないとなりません。1曲ずつだと高いです。アルバム毎だと2,600円〜でしょうか。

CDと比べれば同じ価格帯です。庶民としては、既に持っているCDを改めて購入するのは躊躇してしまいます。それに音楽配信サービスもありますからね。

では、CDをエンコードすればいいかというと、そうではありません。CD自体の上限が44.1KHz、16bitの解像度ですから、それ以上の音質にはできません。だから、CDからではハイレゾにはならないんですよね。

例えば、私がいつも取り込んでいる形式をお伝えします。

FLAC形式 44.1KHz 16bit
m4a形式 320kbps(可変) 44.1KHz 16bit
mp3形式 320kbps(可変) 44.1KHz 16bit

あまり音楽には詳しくないので、扱いやすいやすいFLAC形式がほとんどです。曲ごとにFLACにして1つのFLACにまとめていません。

FLACファイルの一覧

A55では、アルバム単位で1つにまとめたFLACファイルは1楽曲と認識されます。ちょっと都合が悪いですね。

それにMacをメインに使っている関係で、m4aで取り込んだ曲が多いんですよ。

アップスケーリングで良い音に?

ハイレゾ音源がなくても、ウォークマンの音質設定でMP3やCD品質をアップスケーリングしてくれる機能があります。これが特徴なんですよ。

特にMP3はハイレゾ音源と同じにはなりませんが、違和感なく良い音に感じます。

私は音楽や音に関して素人どころか能力が無いので、元々こだわりはありません。だからマニアと呼ばれる人達のブログなどを読むことが多くあります。

その中でテクノロジーとして納得したのは、“無い音を作っている"ということです。

確かにMP3はファイルサイズが約10分の1に圧縮できているのは、高音と低音のあまり聞こえない部分をバサッとカットしているからと私は理解しています。

だから、アップスケーリングの手法の中で、そのカットされた部分を予測して音を作っているという理解です。

素人レベルだと凄いなというだけですけど、本当の音源部分ではないから違和感も感じる場合があると思っています。

事前にそれを踏まえた上で、良くなったと感じられれば及第点かな。

どの設定が良いのか?

NW55で言うと、MP3なら全部ONになるClearAudio+で構わないと思いました。

一方で、ハイレゾ音源なら逆に5つ全てオフにして、イコライザーだけの調整が良かった。

音楽に詳しいサイトの受け売りなのですが、NW-55で設定できる60Hzと16kHzを下げて、中央部を段階的に上げる設定が効果的でした。

イコライザーの調整例

※NW-55はAndroid未搭載のためか画面のキャプチャーが取れない(?)

好みに依りますけど、確かにポップスやボーカル曲は違和感がありませんでした。

ハイレゾ音源なら何も設定せず、そのまま素の状態で聴いた方が良いという意見も目にします。色々と設定をイジるなら、MP3音源でこそ効いてくる印象はあります。

ハイレゾを楽しむ以外の購入動機の1つとして、手持ちのCDを楽しむということに貢献してくる機能ですね。

ハイレゾ音源が無いと始まらない

ハイレゾ対応を謳っているわけですから、ハイレゾ音源が無いと真価は発揮できません。ダウンロード販売している音源を購入しないとなりません。

古くから所持しているCDしか持っていない人が多いと思いますし、わざわざ全てを買い直すのもお金が続きません。

先ず聴いてみたい人は、ソニーの公式サイトでサンプルのハイレゾ音源をダウンロードできます。

他にもDSD音源を含め3曲は購入した時に最初からウォークマンに入っていました。ハイレゾ音源を持っていない人も試せるため違いに気付けるでしょう。

音源はどこで買うのかというと、私も詳しくはないのですが、どうやらソニー公式の「mora」、「e-onkyo music」、「OTOTOY」が有名です。

音楽専用プレイヤーとして独立利用

ソニーウォークマンは、PCレスでCDプレイヤーから取り込める機能も専用のケーブル購入で可能です。使い方はPCに疎い人からマニアまで幅広く利用できるデバイスです。

スマホでも音楽が聴ける時代でもあり、音楽配信サービスのサブスクリプションもあるので、そこにこだわらないライト利用なら、NW-A55は旧モデルでも満足しました。

それに価格も一番安いこともあり、家ではもちろん、気兼ねなく持ち出せます。

個人的にはスマホと役割を変えたいと思ったので、気兼ねなく使える専用のプレイヤーとして選びました。

役割を分けることで充電するデバイスが増えてしまう反面、充電の保ちも分散されます。どのように使うのかの価値観によっては、音楽専用のウォークマンは便利になりますよ。

ご紹介しているNW-A55はAndroid OSではない2018年の古いモデルです。音楽配信サービスなどは単体では不可能です。

もし、旧モデルを敢えて選ぶなら、まだ販売しているうちに購入されてはいかがでしょうか。

 

A-100からはAndroid OSに移行しました。 時代に合わせた高品質音質&音楽配信サービスをお求めならAシリーズ。

ちょっと高いけどね。