Amazonでは中古商品を販売できます。ヤフオクと違い価格は決め打ちになります。
「Amazonセラーセントラル」と呼び、出品用アカウントを登録さえすれば、PCのブラウザからでもスマホの専用アプリからでも簡単に出品できます。
また、ヤフオクと違い、終了日時が決まっていないため、早ければ出品した数分後に購入されることもしばしばです。購入者との連絡のやり取りも必要ありません。発送すれば終わり、売り上げも決められた周期でまとめて振り込みされます。
手数料の違い
ここではAmazonセラーセントラルとヤフオクの手数料の違いを比べてみます。
サービス内容が異なるので単純には比べられません。個人が手軽に利用するという前提で進めます。
大口出品と小口出品サービス
AmazonではFBA(フルフィルメント)という仕組みがあります。月額登録料4,900円のサービスです。この有料のサービスは倉庫の保管料など別途で費用も発生するのですが、単純に言うと、無料プランでの成約料が必要無いということと、Amazonの倉庫へ事前に商品を送ることで、売れても自分がその時に発送の処理をしなくて良いという利点があります。(※この記事では省きます)
この記事では小口出品サービスでのお話です。
販売の例
例を出すと分かりやすいので、Amazonで手持ちのDVDを販売したいとします。
例:定価は7,000円のDVDを2,500円で販売したいとします。
出品するにはスマホなどから最低現に必要な事項(コンディションとその説明、販売金額)を記入して簡単に出品できます。
なお、FBAではなく、無料のプランで自ら発送作業をするという状態です。
カテゴリーはDVD
販売価格 2,500円
送料 350円(DVDカテゴリー固定)
手数料 688円(内訳:成約料100円 カテゴリー成約料140円 販売手数料428円)
このように計算され、手元に入る利益は2,182円です。
なお、Amazonからの振り込みは1回につき200円かかります。実際には約1,982円です。
もう一つ例を出してみましょう!
例:定価は1,922円の絶版の書籍(小説)を定価と同じ1,922円で販売したいとします。
この場合は絶版の書籍なので、新品ではもう手に入りません。そういった意味では価値があります。
カテゴリーは本
販売価格 1,922円
送料 257円(本カテゴリー固定)
手数料 507円(内訳:成約料100円 カテゴリー成約料80円 販売手数料327円)
このように計算され、手元に入る利益は1,672円です。
なお、Amazonからの振り込みは1回につき200円かかります。これ1点だけの振り込みならば、1,472円となります。
送料分を忘れずに
送料として257円などは固定ですけど、お客様からいただけます。一律なので、257円以内で送ることが出来ればマイナスは無いのですけど、仮に500円の送料がかかる商品だとしたら、243円分は持ち出しになります。
そのため商品にその分を上乗せして販売しないとならない場合もあるでしょう。この送料は小口出品サービスでは実費となるので、売れたらすぐに発送の準備に取りかかり発送しますので、発送はどうするのかはよく考えていた方が良いです。
また、販売手数料のうち、成約料とカテゴリー成約料は以下URLから確認できます。カテゴリー事に異なります。
売れなければ意味が無い
販売する物にもよりますが、どのジャンルでも概ねAmazonの方が売れやすい傾向にあります。これは単にアクセス数が多いというのが一番の理由です。
先程の例の通りに売れれば、利益として仮定していた金額が入ります。
しかし、「売れたら」という前提の数字です。
Amazonの場合は手数料がそれなりにかかるので、あまり安売りができません。もちろん手取り分が減っても良いということでも、まさか送料分も含めてマイナスでは困るでしょうし、意味がありません。在庫処分で現金化したいという場合を除き、個人ではなるべく高く買ってもらいたいものです。
ヤフオクの手数料
ヤフオクはYahoo!かんたん決済で処理できるプレミアム会員の場合で話をします。
出品時の手数料は分かりやすいですね。
プレミアム会員費が月額で498円かかります。それに合わせて落札時の手数料が8.64%です。
これは固定ですから分かりやすい。
また、振り込み手数料は通常であればかからずに振り込まれます。それも早ければ相手が振り込んだ翌営業日ですから大変助かります。
ヤフオクを先程のDVDと書籍の例を当て嵌めると、以下のようになります。
DVDは2,500円で売れた → 216円の手数料 = 利益は2,234円
本は1,922円で売れた → 166円の手数料 = 利益は1,756円
あれ? ヤフオクの方が多く手元に入りますね!
ではヤフオクの方が・・・良い??
これがそうとは限りません。どちらの場合も売れたという前提で比べています。商品によってはヤフオクでは全く売れない、Amazonでは全く売れないということもあります。
一番は、ヤフオクではAmazonよりも販売価格が安い相場です。そのため、Amazonと同じような価格では取引されません。
DVDで言うと、”Amazon2,138円 VS ヤフオク2,234円”です。差額は、96円!
この96円分ヤフオクが安くしないと入札されないのならば同じになります。また、送料を落札者負担にするかどうかでもまた変わってきますね。
Amazonとヤフオクは使い分けるのが正解?!
Amazonが高い販売価格になるのは手数料が高いからです。安くできないのです。そういった意味では、Amazonの手数料は高いという結論になり、ヤフオクの方が安いになります。
ただし、販売力という点ではAmazonはアクセスも多く、それに売れるなら数分でも売れてしまう。ヤフオクは1日とか3日とか7日とか出品していないと目立ちませんし、それまで結果が出ません。
だから商品によって使い分けるのが正解です。
この法則だと上手くハマります。
- まだ新しい商品 → Amazon
- 写真が無くても説明できる定番品 → Amazon
- 古く希少価値があるニッチな商品 → ヤフオク
- 商品に欠品(不具合)がある → ヤフオク
- Amazon限定の特典付き → 特典だけヤフオクで売る
このように使い分けると利益は比較的に最大になります。
そもそもオークション形式と固定額販売とでは大きく違います。それに写真を多用するとアクセスが良いヤフオクと違って、AmazonではAmazonに登録されている商品ならば写真は要りません。お手軽なんです。
誰が見ても大きく違わない商品はAmazonの方が早く確実に売れます。ただ、手数料が高いので値付けは微妙に難しいことが多いですね。
ヤフオクはある意味で1円スタートでもそれなりの金額になるジャンルも多々あり、予想額を大きく上回ることもしばしばです。
個人的な経験として、あるミュージシャンのCDまとめて数十枚の予想が3万円くらいだったら嬉しいなーと出品したら、なんと13万超えというよく分からない嬉しいことを経験しました!! これはAmazonでは有り得ません。
商品により、どのような人が欲しがるのかを考えることと、自分がどの程度の金額で手放しても納得出来るのかを考えて使い分けてください。
手数料にこだわって売れないならば本末転倒です(^_^; どうぞご参考にしてください。
コメント