当ブログのRaspberry Pi 記事の影響か、”bootフォルダ”と検索される人が増えましたので簡単に紹介します。
Raspberry Pi で使用するOSはいくつかありますが、基本はLinux Debian系列のRaspbianです。Linuxになるため、Windowsとはファイルシステムも異なります。
始めにフォルダとディレクトリの違い
簡単に言うと昔は「ディレクトリ」でした。Windows95以降に「フォルダ」と呼ばれました。Macは「フォルダ」です。
意味は同じです。入れ物のことですね。
Linuxは元々Unix系ですから「ディレクトリ」という呼び名のままです。どちらでも同じ物を差しているのでどちらでも良いのです。
個人的な使い方としては、LinuxにあたるRaspbianは「ディレクトリ」で表現しています。
Windows系やMacでは「フォルダ」で表現しています。
まぁ、どっちらもイイです。
bootフォルダ(ディレクトリ)の場所
実はLinux系はHFS(Hierarchical File System)というファイルシステムです。これは階層ファイルシステムという意味です。
これがルートと呼ばれる大元の中に他の全てがぶら下がっているイメージですので、/bootというフォルダもその中の並列で同じということになります。
/ (ルート)
/bin
/boot
/dev
/etc
/home
/lib
/media
/mnt
/opt
/proc
/root
/run
/sbin
/srv
/tmp
/usr
/var
このようになっています。” / ” でルートと読みます。”/root”というのもありますよね? これはrootと呼ばれる管理者ユーザーのフォルダになります。
この中に起動に関わるフォルダとして、/boot があるということです。
だから、「 / の中に /boot がある」となります。
検索されたのはルート直下の勘違い?
検索されているbootは、ブート時に〇〇を起動するというような、OSの起動時の意味で間違って検索されているのでしょうか??
もしくは、ルート直下にwpa_supplicant.confを置くとか、sshという名のファイルを作成するといった、起動時(boot時)に読み込ませるために、ルート直下へ配置するという内容を取り違えたのでしょうか?
ちなみにルート直下というのは前述の一番上の階層のことですから、SDカードを入れた時、MacのFinderやWindowsのエクスプローラーで最初に表示される場所です。
事前にSSHを有効にするため、カラっぽのsshファイルを作成する(Macの場合ターミナルで)
touch /Volumes/boot/ssh
この/bootの意味でしょうか??
この場合でもSDカードの一番上の階層となります。SDカードを挿入してFinderで見られる最初の場所です。
まぁ、確かに/bootのディレクトリを差していますね。少し理解しづらいかも知れません。長くRaspbianを使用していると、HFSが非常に優れていることを実感します。
初めからsshも有効にさせてインストールするならば、SDカードの同じルート(/boot)にsshのカラのファイルを用意しておきましょう。
少し理解しづらいかも知れません。長くRaspbianを使用していると、HFSが非常に優れていることを実感します。
/bootで検索してきた人が、いったい何の情報として必要としているのか・・・。また気が付いたら記事にします。